アレルギー性鼻炎・花粉症・アレルギー性結膜炎とは
アレルギー性鼻炎は鼻みず、鼻づまり、くしゃみを主症状とし、主にハウスダストやダニがアレルゲンとなる疾患です。年間を通して症状を繰り返す通年型や、季節の変わり目で目立つ季節型、花粉の飛散で悪化するいわゆる「花粉症」があります。アレルギー性結膜炎は同様なアレルゲンにより目の痒み、充血、目やになどを繰り返します。アレルギー性鼻炎、花粉症、アレルギー性結膜炎が、お一人の患者さんに複数重複することも珍しくありません。
対策・治療法
対策としてはアレルゲンの回避が重要ですが、なかなか避けきることは困難で、抗アレルギー剤の飲み薬、ステロイド点鼻液、抗アレルギー剤・ステロイド点眼液等で症状を緩和することが主な治療法です。しかしこの対応ではその都度の対症療法であり、原因解決には至りません。原因治療としてはアレルゲンを定期的に体に負荷させて慣れさせる治療法として舌下免疫療法というものがあります。
舌下免疫療法とは
名前の通り「舌」の「下」にダニやスギ花粉の抗原を成分に含むお薬を乗せ、徐々に吸収させて体に慣らしてゆく治療法です。治療期間は数年と長期に取り組む必要がありますが、継続することで症状が徐々に緩和されてゆきます。月1回程度の定期通院を行う煩わしさはあるかもしれませんが、毎年症状が悪化して慌てて病院に行くこともなくなることが期待できます。