肥満症とは
肥満症とは、体重増加に高血圧、高脂血症・高コレステロール血症、糖尿病といったいわゆる「成人病」を伴う、またはこれらの発症リスクが想定される疾患です。成人病は近年若年化してきており、決して大人に限った疾患ではなく、小児期からの対策が重要です。
受診のタイミング
肥満傾向が幼児期早期から認める場合は、早めにご相談ください。特に様々なお菓子に興味を持ち始める3・4歳頃から意識しておきましょう。学童期のお子さんで肥満傾向のある場合は早期にご相談ください。医療介入により将来的に体重コントロールがしやすくなります。思春期・前思春期と呼ばれる小学高学年から中学・高校生になると、親御さんによる食事の注意・制限をなかなか受け入れられず、親子げんかになってしまいます。医師など第三者から指導しないとなかなか状況が打開できません。
治療の実際
毎月1回の定期通院を行い、体重や腹囲、血圧の計測を行います。お薬で治すわけではないので、劇的な変化が期待できるわけではありませんが、きちんと「通院」することが重要です。医師から、「おかわりを控える」、「カロリーの高いものを控える」、「散歩を日課にする」など少しずつ頑張れそうなことを提案し、できることを増やしてゆき、意識を変えてゆくことが重要です。体重は「減る」ことはなくても、「維持」することが大事で、その後身長の伸びに伴って体格の均整がとれてくることを期待してゆきます。もちろん血液検査で高脂血症、高コレステロール血症、糖尿病などが隠れていないかも調べます。
栄養相談
当院に併設されている薬局の「仁成堂阿知須支店」の管理栄養士に栄養相談も受けられます。ご希望の方は受診の際に医師・スタッフにお声がけいただき、木・金・土曜日の9時~13時で日時調整をいたします。